この記事では環境へ影響を与えたカードを軸として、メタゲームの変遷をご紹介します。記事上部が最近の情勢になるように記事を構成しています。

ローテーション後第4週(2018/10/27~)

「ラクドスミッドレンジ」は白をタッチして「マルドゥミッドレンジ」となり環境への回答としてLeagueで活躍し始めました。白をタッチしたことでエンチャントにも触れるようになったことが大きな要素です。その後、《セファリッドの幻術師/Cephalid Illusionist》と《手甲/Shuko》でセルフライブラリーアウトし、《ナルコメーバ/Narcomoeba》から《戦慄の復活/Dread Return》で《ロッテスの巨人/Lotleth Giant》を釣り上げるセファリックブレックファーストが誕生。最速2ターンキルのデッキが誕生し、世界は朝ごはんにつつまれた…。ここで手記は途切れている…。

追加ローテーション:ラヴニカのギルド/Guilds Of Ravnica(2018/10/26)

《ナルコメーバ/Narcomoeba》imageが追加されることが確定し、「壊死のウーズコンボ」がより強化されることが話題となりました。また、同時にLegalとなった《ロッテスの巨人/Lotleth Giant》imageによって、《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》imageすら必要のない高速コンボが誕生することが予想されました。

ローテーション後第3週(2018/10/20~26)

トップTierとして「鍛えられた鋼」、「壊死のウーズコンボ」、「スゥルタイコントロール」が意識されるようになりました。デッキ数としては「鍛えられた鋼」>「スゥルタイコントロール」>「壊死のウーズコンボ」という順番です。「壊死のウーズコンボ」はコンボ始動を2種のクリーチャーに頼っているため、初期のハンドが非常に重要なものになります。そのため、マリガンの判断がシビアであることと、コンボ始動のクリーチャーを破壊されると大きく速度が落ちるという弱点を持ちます。そのため非常に扱いが難しく、高い勝率を維持するには使い手に高い技量が必要であるため、流行には今一歩といったところです。

これらのデッキへの回答として、「ラクドスミッドレンジ」の研究が始まり、Leagueを5-0するデッキも出現し始めました。なぜラクドス:赤黒かというと、「鍛えられた鋼」、「壊死のウーズコンボ」に対しては軽量1マナ除去を備えている点、「スゥルタイコントロール」に対してはETB・PIG能力持ちクリーチャーを採用することで除去されてもアドバンテージ面で有利に立てる点で他の色より優れているためです。

その一方、「鍛えられた鋼」が多数を占めたトーナメントでは《月皇の司令官、オドリック/Odric, Lunarch Marshal》imageを軸とした「オドリックキーワード」が活躍しました。先制攻撃、絆魂、飛行、警戒といったキーワードを全クリーチャーが持つことでコンバットにおいて圧倒的有利を取れることが、「鍛えられた鋼」デッキへの回答となったのでしょう。

ローテーション後第2週(2018/10/12~19)

《セファリッドの幻術師/Cephalid Illusionist》image《隠遁ドルイド/Hermit Druid》imageの2枚のライブラリーを墓地に落とすエンジンを搭載した「壊死のウーズコンボ」が完成し、最速3ターンキルによってトーナメント優勝を2連続でもぎとりました。コントロールとしては《Thawing Glaciers》image《禁止/Forbid》imageを核とし、除去を多数搭載した「スゥルタイコントロール」が台頭し始めました。

「スゥルタイコントロール」では《鍛えられた鋼/Tempered Steel》imageの強化込みでもトークンを一掃できる軽量除去として《胆汁病/Bile Blight》imageが採用されています。黒を使ったデッキの多くが《胆汁病/Bile Blight》imageを使用するようになり、現環境においての基本的な除去となりました。《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》imageも今期使用不可なこともあり、軸となるクリーチャーにはタフネス4以上であることが求められる機会が多くなりました。

ローテーション後第1週(2018/10/5~11)

白単「鍛えられた鋼」がLeagueが始まってすぐに完成態として登場しました。最初のトーナメントは「鍛えられた鋼」が優勝、準優勝を飾っています。「鍛えられた鋼」デッキが流行したことには単純にデッキが強いこと以外にも理由があります。ミスプレイをする確率がコンバット程度であり、誰が使っても高成績を得られるということです。つまるところ、デッキのムーブが非常に単純であり、使える順番にプレイしていくだけで勝ててしまうのです。簡単に勝ちたいプレイヤーには堪らないデッキです。

「鍛えられた鋼」の流行に伴い、アーティファクト・エンチャント破壊を意識した《三角エイの捕食者/Trygon Predator》imageとタフネス4で地上を止められる《尊大なワーム/Arrogant Wurm》image入りの「スゥルタイマッドネス」が活躍しました。その裏では、《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》image《トリスケリオン/Triskelion》image《Phyrexian Devourer》imageを利用した即死コンボデッキの研究が進んでいました。合わせて《隠遁ドルイド/Hermit Druid》imageが存在していることがデッキ構築へ大きな影響を与えたのでしょう。

ローテーションチェック(2018/9/28~2018/10/5)

《物語の円/Story Circle》image《鍛えられた鋼/Tempered Steel》image《禁止/Forbid》image《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》image《戦慄の復活/Dread Return》image《金属製の巨像/Metalwork Colossus》imageが話題に上がり、キーカードとして注目されました。「ミルストーリー」、「鍛えられた鋼」、「壊死のウーズコンボ」、「金属製の巨像」といったデッキが組まれることがコミュニティ上で予想される一方、前期Season9で活躍した赤単「RDW」はデッキの主力を大きく失ったため、以前のような活躍はできないことが推論されていました。

おすすめの記事